今月はバンチを1回お休みしたせいで「ヴィレッジ」「バイオハザード アポカリプス」「アイ・ロボット」「ヘルボーイ」「モンスター」「僕はラジオ」「クライモリ」「インファナル・アフェア 無間序曲」「モーターサイクル・ダイアリーズ」と9本も映画を観ることが出来ました。
それなりにどの作品も面白かったように思います。
「ヴィレッジ」はご存知、M・ナイト・シャラマン監督の最新作。
今回も大どんでん返し物で、なかなか見せます。主演女優ブライス・ダラス・ハワードが良く、話としては、まるっきり<トワイライトゾーン>か<ウルトラQ>といった感じですが、両方とも好きだった私としては楽しめた作品です。
「バイオハザードU アポカリプス」は前作より面白かったように思います。
ジル役のシエナ・ギロリーがかっこよく、お気に入りの女優になりました。
「アイ・ロボット」は大好きな監督、アレックス・プロヤス(大傑作SF映画<ダーク・シティー>監督)の最新作で期待して観に行きましたが、なかなか健闘していて、最後のシーンなどはSFマインドに溢れていて感動しました。しかしなぜ、<心ぴく>しなかったのかというと、あきらかに主演のウィル・スミスがミスキャストだと思ったからです。本当に惜しい。
「ヘルボーイ」これこそまさに西洋版・妖怪大戦争。ナチスのゾンビ殺し屋がかっこよくてキモチワルイ。キャラは全部立っていましたが、最後が尻すぼみな感じでした。
2に期待。
「モンスター」女優版ロバート・デ・ニーロのようにシャーリーズ・セロンがブ女に変身して実録の連続殺人犯を演じる。なかなかいい作品ですが、元のセロンの顔がちらつき感情移入するのが難しかった。作り過ぎなくても素顔でやった方が良かったんじゃないかと思った作品。
「僕はラジオ」実話の映画化。エド・ハリスとデブラ・ウィンガーのファンだから観に行った作品。やはり二人が居たから観られた映画でした。
「クライモリ」アメリカン・スプラッター・ホラーの大道を行く作品。深南部の森、キャンパーの若者6人、人食い殺人鬼3兄弟。そう、その通りのストーリーが展開する映画。多くを期待しなければ、それなりに楽しめ(?)ます。
「インファナル・アフェア 無間序曲」前作「インファナル・アフェア」の続編。といっても数年前が舞台になっていて、運命が判っている人々を描いて、これほど濃密な世界を作り出すとは、傑作の部類に入るかと思います。
ただ、音楽だけはいただけません。もっと乾いた音楽をバックに流せば大傑作になったと思います。最終話も期待して見に行くつもりです。
「モーターサイクル・ダイアリーズ」アルゼンチンの革命家、チェ・ゲバラの青春時代を描いたロードムービーです。20代前半、医大生だったゲバラは、友達と二人で南米大陸縦断の旅に出ます。そこで出会う裕福な人や貧しい人、そして差別される病人。ゲバラは徐々に何かに目覚めていきます。と、こういう映画です。
大好きな<セントラル・ステーション>の監督が撮ったとは思えないような浅い作品になっていました。せっかくの題材が・・・。まるで深く斬り込むのを、わざと避けているように感じました。役者やカメラはすごく良いのに最後に流れる後日談の文章に最もインパクトがあるとは皮肉な作品です。
というわけで第23回目の<心ぴくコーナー>は「なし」です。いや、「それなりの9本」ということにします。
来月こそ、私の心を震わせる<心ぴく>映画が観られますように、、、。
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